「なまはげ」はもうやめたらどうでしょうか

僕は秋田に行ったことはない。
なので実際に見たことはないのだが、なまはげはもうやめた方がいいと思う。勝手にそう思っている。

いつから続いているのかは知らず、調べるつもりもないのだが、多分かなり昔からの習慣なのだろう。おそらく僕の事前知識は、ほとんどの方が持っているものと変わらないので、なまはげ自体の説明は省く。

名目上は、子供たちの健やかな成長のためみたいなことを聞くが、見る限り子供たちは大抵、尋常ではない怖がり方だ。
そりゃそうだ。あんなものが突然来たら大人でも相当怖い。

鬼のいでたちをして子供を驚かすことが、学習心理学上健全とは思えない。
それに、あの格好をしている大人の側が、ある種の恍惚感を得ていることは間違いないだろう。年に一度(なのか分からないけど)、あの格好で道を歩いていれば、おそらく警察にも邪魔されることなく「最強」でいられる。鬼の仮面をかぶることで、自分が強くなったような錯覚に陥る。

以前、なまはげが痴漢をしたというニュースがあったが、そこにも表れているのではないか。あの「コスプレ」が、秋田の中では「何をしてもいい」特権を持っているという錯覚が。

考えてもみてほしい。秋田以外の、たとえば東京で、小さな子を持つ父親が突然鬼の格好をして「うぎゃー」とかなんとか言って子供を驚かしたら、奥さんはなんと言うだろうか。それこそ烈火のごとく怒るんじゃないだろうか。

昔から続く伝統行事かもしれないが、子供たちの心に無駄なトラウマを残す可能性が少しでもあるのなら、やめた方がいいと思うんだ。
大げさというかもしれないが、人間の精神の発達は3歳までが非常に大事なのだから。その後の人生が大きく左右される可能性があるんだから。

おそらく秋田の子供は、何か悪いことをすると「なまはげが来るよ」と言われるんだろう。それは農業と子育てに忙しい大人にとって、好都合のセリフだったのかもしれない。
確かに僕は秋田に行ったことはないけど、その近くにならある。そこから想像するに、きっと食べ物もおいしく、人々も朴訥で、ゆっくりとしたすてきな時間が流れている土地に違いない。

だからこそ、伝統行事に縛られすぎることなく、時には捨ててみるという決断もあってもいいんじゃないかな、と思うのだが。

僕は独身で子供もいないが、もし自分の子供がなまはげに驚かされていたら、容赦なくそのなまはげをぶん殴って叩き出すだろうな。

「「なまはげ」はもうやめたらどうでしょうか」への20件のフィードバック

  1. 秋田も知らない。
    独身で子供もいない。
    調べるつもりもない。
    ・・・その立場であまりに一方的過ぎませんか?
    (ブログだからいいのかな)

  2. >青と白さん
    僕は学習心理学を少し学んだことがあるのですが、その立場から、幼いころに「(親や教師が持つものとは異なる)得体の知れないものの脅威」「理不尽な恐怖」を植えつけることは、プラスにならないと認識していました。
    例えば意味もなくおびえやすくなったり、大胆さが失われたり、オカルトのようなエセ科学的なものを信じやすくなるということです(もちろん人によります)。
    一般的に、心理学の世界は派閥によって考え方がまったく逆だったりで、正解は難しいのですが。

    ただおっしゃるとおり、ろくに調べもせず、現場も知らないくせに気軽に物を言いすぎたかもしれません。ブログだからとも思っておりません。ご指摘感謝いたします。

  3. >通りすがりさん

    おっしゃっていることは正しいと思います。

    一度書いたことの責任を持つため、訂正することはしませんが、ご気分を害されたのであれば謝罪します。

  4. 日本には一億二千万以上の人間がいますし全国各地の伝統行事をどう思おうとそれは仕方ないし、勝手です。しかし一個人(秋田を知らない.行ったこともない.独身で家庭も持たない者)の貴方が何をどれだけ知り得たのでしょうか? 貴方の言うことを秋田県民の方達はどう捉えてどう思うでしょうか? しまいには、「自分の子供が泣かされたら、なまはげをぶん殴って叩き出す」という暴言的なセリフ自体にどういう意味があるのでしょうか? 貴方の一方的な発言ばかりで、なぜ必要なのか?土地の方達はどうして「なまはげ」に寛大なのか?その他理由もあるでしょうが相手側の立場を考えた上での発言とは思えません。それほど「なまはげ」が嫌であるならば 「なまはげを根絶する協会」等 法人でも立ち上げて反対署名運動でも始めてはいかがですか?

  5. ま、句読点と改行がまともに出来ない人は文章書くなってのもあるんだけどね。

    それはそうとこういう伝統行事ってやめるにやめられないところも多いにあるんでしょうね。
    私は大阪の人間なんですが岸和田のだんじり祭、アレもうちょっとスピード落として走ってもいいんじゃないの?って思います。
    そもそも神輿担いで走るなよって感じもします(笑
    しかしながら、別にやめたらいいんだろうかとは不思議と思いません。

    うまく言えませんがそれが『伝統』ってものの力なんでしょうね。
    これが『因習』なら誰かが既に変えているでしょうし・・・。

    ともかく記事の論理性は決して高くないけれど、直感的で興味深いエントリーとして読ませていただきました。

  6. 全てをひっくるめて郷土愛ってもんでしょう!地元でもないのに蚊帳の外の人間がどうこう言うもんじゃない! 一度試しに体験して見ると良い!自分の視野が開けるかもね〜

  7. 秋田在住のものです。ご意見楽しく拝見いたしました。子供の頃は毎年大晦日にナマハゲが来ました。思えば、雪が降り始めるとナマハゲ来襲の日を想像して、毎日脅えたものです。最近の秋田県のナマハゲに対する考えには疑問があります。『伝統』とか『風習』であればそれなりに大切にして欲しいのですが、まるで客寄せパンダのように出しまくりです。観光資源になりうると考えているのでしょうが、ナマハゲが里にくるのは大晦日だけです。『伝統』を考えるのなら昔のようにその地域だけの秘祭であるべきです。ですが現状を考えるに、赤と黒さんがいうように、捨てるのもいいかもしれません。秋田県人は驚くほどガンコです。人の意見を聞きません。無くなってからその大切さを痛感する、こまった県民性ですから。ダメになる前に一度ナマハゲを捨てるのに、賛成です。ただ、子供のトラウマになるかどうかについては、疑問があります。昔から続いておりますが、私の知る限りナマハゲ行事でトラウマになったという児童(自分のいた学校等)はいなかったですね。当たり前のように脅え、泣き、逃げ回っておりました。小学3年程度になりますと、中身はどこのだれだと解りますので、それほど怖くはなくなったものでした。地元ではない方の意見というのも貴重なものです。赤と黒さん、ありがとうございました。

  8. 私もトラウマになると思います‼
    東京の生まれですが、子供の頃にTVでナマハゲのニュースを見た事でさえ、大変恐ろしい映像として 心に染み付いています。
    実際にあんなキョーレツな風体の包丁持った鬼達が、ギャーギャー喚きながら家に上がってきたりしたら、泣くだけで済みそうもありません!

    やめた方がいいというのは、地元の方にしたら大きなお世話なのでしょうか…⁇

  9. 伝承館行ってきました。
    大人だからですかねー、こんな、地域のつながりの残る文化があること、そのことがうらやましくなりました。

    あなたが地元であったとしても、必至に残そう守ろうという人たち、努力している人たちがいるものに対しては、いかに自由とはいえ、書くのではなく思う程度にしたほうがいいですね。

  10. 私は奈良育ちで、今はイギリスに住んでいますが、この間日本に帰国した際になまはげや鬼のようなもの(?)が子供を袋に入れて脅かしてるのを伝統だと言っているニュースを見て衝撃を受けました。私は母に「虐待にならないか?」と聞いたところ伝統だからと流されました。子供は3歳を過ぎた頃から物心がつきます。
    私も小さい頃は雷が来たらおへそを隠さないと雷におへそを取られると脅されました。しかもそれは意味のない嘘でした。笑
    大人になった今だからこそ嘘だと分かりますが、別に小さな子供に不必要に怖がらせたり、嘘をついて言い聞かせる必要は無いと思います。
    海外ではこういったことがない為、イギリス人の旦那にも見せたところ、やはりかなり衝撃を受けていました。(勿論これは伝統的なイベントと伝えた上ですが)
    子供が楽しんでいるならまだしも、嫌がっている子供にはさせない方が良いと思います。小さい子供でも脅かすと、親に対する不信感も芽生えるだろうし、良いことはないと思います。誰の目から見ても良い伝統だねって思える伝統なら良いですけどね。

  11. たとえ相手が幼い子どもでも、人が嫌がることをしないのは社会生活を営む上では基本中の基本でしょうに。

    やってることは虐待みたいなものなのに、伝統だからといってそのままにしておくのは感心できない。

    この記事に目くじらを立てる人は想像力の欠けた思考停止な人なのでしょうね。

  12. 思考停止はどっちだか。
    「おそろしい」ものがこの世にあるということを知らずに育つ子供の方が「おそろしい」

  13. 秋田出身の者です。
    ナマハゲについて、ちょっと認識違いがあるかも…?と思ったのでコメント残させていただきます。

    ナマハゲの取り締まり対象は、子供に限らないですよ〜。大人も叱られます。
    あれは、怠け者や自分勝手な人を叱る神鬼、です。

    私は市街地育ちなので、家ではなく幼稚園にナマハゲが来ていましたが、子供たちは「泣いてばかり、わがままばかりで親を困らせていないか」と聞かれました。皆必死で否定します。
    同時に見に来た保護者は「子育て怠けていないか」「嫁さん/旦那さん大事にしてるか」、保育士は「仕事怠けていないか」などとキッチリ取り締まられていましたよ(笑)

    トラウマになるかならないか、といえば、なります。昔は赤いオジサンということでサンタクロースまで怖かったです。
    しかし、物事がわかる年になると、本質を理解してスッキリします。

    ただ追い回すだけじゃ駄目でしょうけど、きちんと理解してやると、案外わるい風習ではないと思っております。
    ナマハゲ、見た目怖いですけどね。

  14. 母の実家がナマハゲの地域です。観光資源としての存続はしたいですが、内容はもっと現代にあったものに変えられたらいいと思います。
    祖母はナマハゲにセクハラされたり、隠れ場所を家族にバラされて嫌な思いをしたと80代になっても話しています。酔っ払いの仮装したおじさんに追いかけられて、子供の教育に良いはずがありません。私も子供の頃参加したことがありますが気持ち悪いお祭りでした。

  15. なまはげの文化や意味合いも知らずに、だろう、恐らくを多用した莫迦な推測ばかりの駄文

  16. ナマハゲは虐待でしょ
    反論してる意見があるのもびっくり。
    田舎って怖いな

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