ネットにおける有料サービスの境界線

はてなが、はてなブックマークとうごめもはてなで有料サービスを導入した。
色々意見はあるようだけど、ちょうどいい機会なので、自分のためにもネットにおける有料サービスの種類をまとめてみた。

1:サービス利用料

サイト自体、もしくは特定の機能を利用するために課金するタイプ。
前者では、大きな力や確実な顧客を持っているところで有効。

例:ヤフーオークション、mixiプレミアムなど

2:通常機能の強化版

今あるものより明確に優れているもの。数字として分かりやすいことが多い。

例:Amazonのお急ぎ便、ストレージサービス系の容量増加など

3:付加機能

今ある機能に付け足す機能。現在あるものに比べて課金に値する(と運営側が判断している)もの。

例:はてなブックマークプラス、うごめもはてなプラスなど

4:デジタルアイテムの販売

アバター、ゲーム内アイテムなど。

こんなところかな。
今回はてなは「3」の方法で課金サービスを開始したわけだが、難しいのは、人によってはこれが「機能制限」と感じられることだろう(その意味では「2」もそうなのだけど、これはネット上の課金の常識として定着した気がする。2GBまでは無料、など)。
その境界線に明確なものなどないから、みんな試行錯誤しているんだと思う。

そもそもネットのサービスは、運営費以上の資金を稼ぐ、という視点で見ると広告だけで成り立つのは本当にごく一部。
他の産業を見ても、それができているのはテレビやラジオくらいで、しかも強大な力を持つ民法放送局だけだ。

そのほかは、利用そのものにお金がかかる。
例えば、新聞も雑誌も購入しなければならないし、多くの人が利用する電車もバスも「広告」だけでは成り立っていない。当たり前のことすぎて、疑問にも思わないけれど。

そうでなければLinkedInのように、質の高いユーザを持ち続けて、それを利用したい企業側に売り込む、という形しかない。

ルパード・マードック氏のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)も、一時は無料化の動きがあったものの、結局コンテンツの有料化に舵をきるようだ。

あの「メディア王」でさえ、ネットで収益をあげるのに最適な方法が何なのか、迷っているのだ。

これからはおそらく、色々なものが有料化されていくのだろう。
「ネットはタダ」が当たり前の時代は、そのうち終わる。皮肉にも、ネットが生活にとってなくてはならないものになればなるほど、それが加速するように思う。

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