死者数ばかりに目が行く自分に自戒を込めて

以下、自分のことを棚にあげて言います。

この未曽有の危機の中、テレビで報道されるのは「死者・行方不明者の数が何人に達した」「原発から放射能漏れの危険」ばかり。
自分も含め、こんな時はついネガティブな情報に目が行きがちになる。目に見えてショッキングだからだろう。

しかし、これだけ横並びで同じような報道ばかりしているのなら、民放のひとつくらいは被災者の方向けに情報を流したらどうだろうか。

自衛隊は今どこに向かっています、いつ頃までに物資が届きます、各企業が身を削って支援を表明しています。
それらは寒さに震える被災者の方に伝わっているのだろうか。テレビやラジオが見られない、というのは別として。

そもそも、ミッシングリストを放送しているのだって、教育テレビだけじゃないか。
被災者や関係者が今一番知りたいのは、身内の安否だろう。

不安に押しつぶされながら、今も助けを待っている人たちがいる。
その人達を救うべく、昼夜を問わずに命がけで立ち向かう人達がいる。


既に16,000人の方が救出されたこと、100以上の国と地域から支援の申し入れがあること、それを知っている人はどれだけいるのか。それがどれだけ被災者の方の希望になるか。
このたった一枚の写真が、どれだけの人を笑顔にさせるだろう。


たとえ福島原発がメルトダウンしたってチェルノブイリ事故のようにはならないことを、むしろその後の電力供給不足に対する懸念のほうがはるかに大きいことを、どうして報道しないのか。どうして不安ばかり煽るのか。こんな時でも、考えるのは視聴率のことばかりなのか。CMだってないのに。


それができないなら、民放局こそ輪番停電してほしい。

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「死者数ばかりに目が行く自分に自戒を込めて」への4件のフィードバック

  1. おひさしぶりです。
    地震以来の非日常的な出来事=事実が、色々な人たちに影響を与え、それぞれが各自の立場で日常では考えたりしない色々なことを考えたり、感じたりするものですね。
    実は、myダーリンも、災害派遣で被災地です。
    当初は、駐屯地内で災害派遣で出発した隊員の方々へ物資を供給する役割だったのですが、今は、ばっちり現場です。
    被災地行きが決まった後、別の職務が入ったので(やっぱり行かないかも?)という感じになったとき、正直言って、(私は)ラッキーって思っちゃいました。
    ところが、myダーリンは、同僚の隊員の方に「行けなくなりそうだね・・・残念。」と声を掛けられたそうです。
    その話を聞いて、自衛隊の人たちって災害派遣のプロなんだなぁって実感しました。
    災害派遣先に行けない=残念なんて、しかも放射能の避難圏内に行くのをわかっていて、残念と声を掛け合う人たちって?
    出発の日、「避難所の人たち関係の仕事だったらいいけど、死体の運搬だったら嫌だなぁ~」って言って出勤しました。

  2. >みにさん
    お久しぶりです。コメントいただきありがとうございます。

    近しい方が被災地で救助活動を行っておられるのですね。誠に頭がさがる思いです。

    >災害派遣先に行けない=残念なんて、しかも放射能の避難圏内に行くのをわかっていて、残念と声を掛け合う人たちって?
    本当ですね。いくらそれが仕事だとはいえ、中々言える言葉ではないと思います。そうやって最前線で活躍してくださる自衛隊の方達こそ、本当のヒーローと言えるのかもしれませんね。

    もうひとつのエントリにもコメントありがとうございます。
    ちょっと大げさなタイトルでしたが、仰る通り寄付も継続的に行っていくことが大切ですね。

  3. 初めてコメントを書かせて頂きます。

    記事の中にある民放の放送に激しく同意致します。

    私は震災3日目に被災地に入り、様々なモノを見て来ました。もちろん実家が仙台にあり身内や親戚探しを行ない、あちこち回りながら物資を本当に困っている人に分けながら動いておりました。

    物資が届かず、燃料も無い。そんな事を少ししか伝えない。TVでは原発の話ばかりです。原発の報道は確かに大事かもしれない。ただ、被災地では原発などどうでもいいという声が飛び交っていた。今まさに食料が尽きようとしている。燃料も無く、寒さをしのぐ場所も無い。TV局は何が大事なんだ?と怒り心頭です。

    原発の報道はNHKで行い、民放各社は支援物資、救援物資、ボランティア情報、行方不明者情報、被災者の声…項目別に民放が役割分担するべきです。どのTV局も同じ様な報道している間に、避難所では寒さと飢えで亡くなっている人がいるのです。そういった悲しいニュースを届けず、物資の到着だけを待っている被災者の声は放送しない。逆に隠し通す様な報道を繰り返し、大震災の被災者の美談ばかりを追い求めるTV局。

    せめて震災発生後1ヵ月ほどは、被災者の為に被災地の状況を少しでも改善する報道に徹してもらいたいと思います。

  4. >たむらさん
    コメントいただきありがとうございます。

    実際に現地にいかれた方の声、大変参考になります。
    震災から早くも2ヶ月以上が経過し、被災地以外は徐々に通常の生活を取り戻しつつあると思いますが、本当に多くの方がまだ不自由な暮らしをされていますよね。

    マスメディアのあり方は、本当にご指摘のとおりだと感じます。
    この非常事態に今までやれなかったことをやらないでいつやるのだ、という気が今以てします。

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