保護主義に走り過ぎると、日本文化が衰退する


韓流ブームとそれに対する抗議活動に関して何か書くのが流行っているようなので、私もちょっと乗ってみることにする。

抗議活動の要旨をまとめると「公共性を持った放送局の、ある特定分野(今回は韓流)の偏向報道がすぎる」だと思われる。
放送局は電波法に守られた公共性の高い組織だ。「民放」などと言っているが、成り立ちから見ても経営体質から見ても、民間でもなんでもない。だからこそ、特定の思想や偏った一方通行の放送を行うことは許されないし、「嫌なら観なければいい」という論理も通用しない。

そしてそのすべてを加味した上でも、今回のデモはかなり末期かなと思う。
根底にあるのが「韓国が嫌い」ではなく、「このままではマズイ」とか「日本文化が負けてしまう」ではないかという気がするからだ。


あまり詳しくないし、芸能の専門家でもないが、私は特にKARAや少女時代が歌やダンスがうまいとは思わない。
しかし国内である一定程度以上の売上(=結果)を残しているのは事実で、韓国の俳優が次々に来日して話題づくりしていることもしかり。これがテレビやマスコミや広告代理店が意図的に作り上げたいブームだとしても、流行ってしまったらそれは関係ない。

例えばこれがリ押しだったとしても、日本人としてはやはり文化で対抗するのが本筋じゃないのかなと思う。「韓国がKARAなら、日本には○○がいる」と。実際10年前なら「何か韓国で流行ってるけど、これだったら日本の○○の方が上だろ」と、軽くいなしていたのではないだろうか。
そういう発想には至らず、放送するな、ゴリ押しするな、日本文化を守ろうと保護主義に走ってしまうのは、かなりマズイ状況なのではないかなと思う。


また、彼らのうちの多くは驚くべき速さで日本語をマスターし、英語が堪能な人も多い(日本語がカタコトなのはアグネス・チャン戦法(=わざと)かもしれないが)。
日本の芸能人もそうすれば、それこそSMAPの草なぎさんみたいに韓国語をマスターして殴りこみをかければいいんじゃないか。そういうと、多くの人が「そこまではしたくない・する必要がない」というだろう。その時点で、韓国を下に見ているという驕りではないだろうか。


韓国は日本より下。文化も下だから入って来るな。


これは残念なことだと思うのだが、日本にも多くの才能にあふれた人々がいるにもかかわらず、人気と地位を勝ち取るのはAKBやジャニーズといった、正直実力があるとはとても言えない若年層アイドルだ。
我々は「日本にはAKBがいるじゃないか」と胸を張って言えるだろうか。今回のデモは、日本人自身が日本文化に自信が持てなくなったことの裏返しでは、という気がしている。


私は、日本人が国内の殻に閉じこもっているようでは、文化も経済も衰退していくと思っている。だから、基本的には移民政策にも賛成の立場だ。
実際にSamsungやHyundaiといった企業はもう世界のトップだ。逆に日本企業はジリジリと後退し始めている。

発展するには競争するしかない。
視野を国内にしか向けていないようでは、あっという間に取り残される時代ではないだろうか。

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