日本経済どうすべき? を考えるために、経済学の変遷を超要約してみた


今、世界的に経済環境の転換期といわれている。
市場原理主義は終わったとか、今こそ新自由主義だとか、構造改革あるのみだとか…

経済学は非常に複雑で(多分)正解もないため、断片的に捉えるだけでは分かりにくい。
なので、自分のためにもごくごく簡単に歴史的な流れをまとめてみることにした。

1776年 アダム・スミス「国富論」 経済学のはじまり

    ・市場には常に需要と供給が存在し、そのバランスがうまくいけば「価格」は必然的に決まる。市場には「神の見えざる手」があって、勝手に最適なバランスになるんだ!放っておくのが一番だ!
    ・雇用、金利も同じ。失業なんて発生しない!
    ・市場はすばらしい! だから政府はなるべく経済に介入するな!
    →・政府はなるべく経済に介入するな!でないと、市場のすばらしさが保てない! ※1

 ⇒みんな納得。世界経済は順調に発展

(一方で、1867年にマルクス「資本論」発表。共産主義バンザイ!)


1929年 大恐慌

    「国富論」ダメじゃん!! みんな貧乏になっちゃったよ!

1936年 ケインズ登場

    ・ダメに決まってるよ!だって、供給が超過したからって価格を無限に下げ続けるわけないし、需要が超過したら企業は儲けようとして供給を少なくしたりするもの!自然にバランスがとれるなんて妄想だよ!
    ・経済はもっと広い視野で見る必要があるんだよ(→マクロ経済学の確立)
    ・不況になったら家庭も企業もお金をつかわなくなる。それはごく自然なことだけど、それだとますます不景気になるよ!
    ・だから、不況時には政府が介入して無理やりにでもお金を使いまくることが必要だよ!!

    時のアメリカ大統領、フーバーは…
      「大丈夫だって。市場は勝手にうまいこといくようになってるんだから。だって「神の手」があるんだぜ?」

  しかし、景気は一向に回復せずフーバーは失脚。F・ルーズベルトに交代。


1933年 ケインズの理論を取り入れた「ニューディール政策」を実行

    景気は見事回復!ケインズ最高!
    ※ただし、第二次世界大戦の特需によるものという見方もあり

その後のオイルショックなどで、ケインズ理論にも限界があるのでは?という見方が生まれる。
そして…


2008年 金融危機

    大恐慌以来ともいわれる世界経済の危機に瀕し、大きく2つの考え方に分かれている。
保守派 新自由主義派 ※1
    ・(アダム・スミスの)古典経済主義、市場経済を支持
    ・「小さい政府」を主張。最低限のこと以外は「官から民へ」移譲すべし
    ・規制緩和で競争をさせることが大事。そのための「構造改革」をしないと!
    支持層…富裕層など、市場の勝ち組
    アメリカ…ブッシュ親子、フーバー、レーガンなど
    イギリス…サッチャー
    日本…小泉内閣?など

リベラル派 修正資本主義派 ※1
    ・ケインズ理論を支持。市場経済には限界がある
    ・規制緩和など、いきすぎた競争こそが格差の元である
    ・「大きな政府」を主張。貧困、雇用、格差などにもっと政府が介入すべき
    ・金持ちからもっと税金を取るべし!
    支持層…労働者など、雇用される側
    アメリカ…ルーズベルト、クリントン、現大統領オバマなど
    イギリス…ブラウン
    日本…民主党?など


(一方で「今こそ共産主義!」をとなえる共産党も)


もちろん、これらは「超」簡素にまとめただけで、他にもさまざまな要素が複雑に絡んでくるので、一概には言えない。

小泉さんはいまだに「構造改革」こそが日本を救う唯一の手立てだと主張しているし、その構造改革の旗手であった中谷巌氏は「あれは間違いだった」という本を出してしまった。
それ自体は確かにどうかと思うが、裏を返せば、それほど難しい問題だともいえる。

日本でも総選挙が近いといわれるが、こういった流れを抑えておくと、それに対する自分の考え方もまとまりやすいのかな、と思う。
個人的にも、もっと勉強をして今後の選挙なりに望みたいと思う。

※私は経済学をきちんと学んだ経験がないため、とんでもない勘違いなどがありましたら指摘していただけると大変ありがたいです。
※1 匿名さんのご指摘により、修正させていただきました(2009/2/2)。

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