[映画]人生に乾杯! ガーボル・ロホニ監督

評点:55点(100点満点中)

DVDにもなりにくいだろうハンガリー映画ということで、映画館で観てきた作品。大分前になるけどレビューを。

年金暮らしで細々と暮らす老夫婦。若いころ、劇的な出会いをした二人だったが、その愛情はとっくに冷めていた。
ある日、ケンカの末に家を飛び出す夫。アパートの家賃も払えなくなった彼は、何と銀行強盗をしてしまったのだった。

そのことを知った妻は夫を説得に向かうが、何と二人して強盗をすることになってしまう。
二人を追う刑事との駆け引き。そして、意外なラストへ。


当然、ハリウッド映画のような緊迫感はなく、正直間延びしたシーンも多々ある。
しかし、二人の「老人」が醸し出す落ち着いた雰囲気と淡々とした描写は、非常に安心して観ることができる。
強盗という犯罪を犯しながらも、どこか憎めない二人。実際に、映画の中でも彼らは徐々に英雄視されていく。

多くを語らない。許されないはずの犯罪を犯している。
それでもなぜか許しあう二人の間には、長年連れ添ってきた絆の深さが横たわっていることを感じる。


ただ、特にラストなどはちょっと突っ込みどころが多すぎて、大雑把かな、という印象。
細部まで作りこむ必要はないにしろ、もう少しつじつまを合わせてくれると、観ているほうは気持ちよかったと思う。


この作品を「ハートウォーミング」という人がいるが、私は「ブラックジョーク満載」だと感じた。
観ている立場によっても違うのかもしれない。興味のある方はぜひご覧ください。

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