はてぶiPad記事に見る、ソーシャルとマスの境目

はてなブックマークで、とある記事が多くのブックマークを集めていた。

はてな近藤淳也が日本経済新聞社に潜入! 話題の日本経済新聞 電子版について体験してみた

「何でこんな提灯記事が?(失礼)」と思ったのだが、どうやらブクマするとiPadがもらえるとのこと。
なるほどな、と思ったのだが、これはソーシャルブックマーク(SBM)の根底が崩れることになりかねないのでは、と感じたのでエントリにしてみた。

SBMの利点の一つは、自分で記事を探す手間を省けることだ。多くのブックマークを集めている記事は何かしら話題になっていたり、大勢の人が読む価値があると判断している可能性が高い。
実際、そうでない使い方(一歩離れたところから意見を言ったり、disりあったりすること)がメインストリームになりつつあるけどそれはおいといて、本来はそのような理想像があるはずだ。

はてなブックマークは、日本で最大のSBMだろう。
初期の頃から比べれば、利用者も大分増えてきたように思う。

はてなが一企業である以上、このように自社サービスをマネタイズすることは、何ら否定されるべきことではない。
特にお金儲けが下手といわれるはてなが、このようなことを行ったのはある一面では評価できるとおもう。

しかし、すべてがこんな記事で溢れかえってしまったらどうなのだろう。
はてなのホットエントリが「ブックマークしてくれれば○○円あげます!」というキャンペーンページで埋め尽くされたら、はてブはその価値を失ってしまうのではなかろうか。
皮肉にも、はてブが有名になればなるほど、メディアとしての価値を高めれば高めるほど、そのような使い方をされる可能性が高まる。

それはある種のスパム行為とも言えるけど、はてな自身が行っている以上、他社が同様のことをするのを責めることはできないはずだ。

そうなると、ユーザとしては「もうはてブはダメだね。やっぱりライブドアクリップだよね」なんてことにならないだろうか。
結局、運営母体として力を持っている(SBMだけで食っていかなくてもいい)ような企業に、おいしいところを持っていかれる危険も孕んでいそうだ。

ウェブサービスのマネタイズは試行錯誤の段階だと思うが、特にソーシャル系のサービスでは、非常に神経質にやるべきなのでは、と思った春の日。

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